騙し絵の牙
映画館で映画をみたくなり、気になったので。原作未読。
あらすじは知っていたので、興味深い内容だと思ったけど、
思った以上にがっつり出版業界の話でしたね。面白くみました。
展開はあるていど読めたので、
まだまだ自分も捨てたもんじゃないな(?)と思いました。
あと、帰りがけのお客さんの話で宮沢氷魚が二世だと知ってたまげた。
以下、映画鑑賞直後にぶわっとメモった感想。はてな多いな。
ネタバレぽいのも多いかも。思いっきりなネタバレは後半にします。
・小説で読む方がより面白いところと、映像でより輝くだろうところがあったかな。
(と思ったら映画は再構成されているらしい。小説が読みたくなった)
・エンタメ映画(エンタメ小説?)も捨てたもんじゃない。
ある意味純文学に喧嘩売ってるよな。笑
・邦画の色が好き。というかこの監督の色使い。
監督が色決めてるかわからないけど「桐島、部活やめるってよ」も好きだった。
・木村佳乃の横顔のラインが美しすぎる…。
・松岡茉優のそっけない?演技が好みだった。
・全体的に演技が過剰じゃなくていいなと思った。
・ただ終盤の屋上のシーンはつくりものぽかった(わざとらしかった)けど、計算なのか?
・角川すごいな。さすがメディアミックス。角川らしいっちゃらしい展開かも。
これを違う出版社想起させるところでやるのがなかなか面白い。
(角川も想起させますけども)
・文藝春秋協力、てのは会社かな?雑誌の書影か?
・二階堂先生は筒井康隆がモデルの一人なんだろうか?
・フットワーク軽い人すごいよな。
・編集者なのか研究者なのか?ああいうもんなのかな編集者って…。
(でもまあ小説家が書いてるんだからそうなのかもしれないが)
・冒頭コーヒー飲みながら原稿読むんか?て思ったけどそういうもんなのか?
(でもまあ小説家が書いてるんだから以下略)
・おもしろいものこそが生き残る世界って厳しいよなあ。
攻めないとだめ、変化しないとだめ、ってのが
この保守的ぽいものから言われるのがおもしろい気もする。
・Amazon出てきた時は攻めすぎにもほどがあるだろ(小説家として)と思ったけども、
最後はWebより本、で結局小説家としてふさわしい帰結だったわ。
情報ではなくモノとしての価値、というか、本でしか読めない、という価値か?
・それに対して相手は映像化を持ち出して終わるという対比も興味深い。
(なんだかんだで小説vs雑誌だったのかもしれない。活字vs視覚情報。)
「それって本当に面白いですか?」に対する返答は真実だったのだろうか?