アイファクトロニー

2021年からの記録。本の短め感想は読書メーター。

すばらしき世界

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中黒は映画観終わってぶわぁっとスマホのメモに書いた感想。

役所広司好きなのとヤクザが好き?*1なのと、西川美和映画を一度きちんとみてみたくて観た。

・残酷な映画だなぁ…!というのが観終わっていちばんの感想。

・いまの日本に希望持てなさすぎワロタ。恵まれてるだろうが生きづらい。

・娑婆は我慢の連続で、大して面白いこともない、だけど空は広い。*2
 それはとてもわかるけど、「空が広い」ことを希望と考えるべきかどうか?って話よね。

・終盤、よかったねと思わせておいての畳み掛けるような怒涛の展開、
 そしてラストのタイトル表示にうわぁ…!まじかぁ…と変な笑みがとまらなかった。
 こうくるかあ、いまの日本映画ぽいなあ、っていう感じ。

・のちほど、西川美和が所属している会社(分福)に、是枝裕和もいると知って妙に納得。

・関係ないけど、どっちも名前の最後「和」なんだな。

・ポンジュノがコメントしてるのも納得。

・西川作品、今作以外は「駈込み訴え」しかまともにみていなかったけど、
 それでも西川テイストをじゅうぶん感じられた。後半以降。

・ツノダ役の仲野さんが「駈込み訴え」に出ていたらしく驚き。

・リリーさんが出てきたシーン、いっしゅん伊丹十三がちらついた。*3

・なにげに介護施設の人らの演技がやばかった。

私としては、エンタメはどちらかというと希望を描いてほしいと思うんだけど、
(時代柄仕方がないのかもしれないが、今の日本はそれはできていないです)
映画や小説というメディアはこういうヒリヒリしたリアルさを描いてもいいと思う。
(多くの人が無意識的に目に触れられるテレビ番組とかは、そればかりにしてほしくない)
ただ、それにしても大それた希望が抱けない世の中だなあ…と思わされます。

レビューちらほらみたら役所広司の演技を絶賛する感想多かったけど、当然最高でした。

*1:なんか語弊があるけど、メディアの素材として気になるというか、興味があって見てしまう。たぶんだけど子どもの頃よくテレビで見かけた伊丹十三作品の影響だと思う。いまは封印されているけど…。

*2:映画で言っていたことのうろ覚え

*3:やくざもんっぽいなあって印象と「タンポポ」の影響かと思う。